理念を視覚化するロゴデザイン|“らしさ”を形にするブランディング事例
株式会社ノーパッケージ様について
株式会社ノーパッケージ様は、中途採用の“一人一人に合わせた伴走支援”をコンセプトに、求人広告・WEB・Indeed・動画・助成金など複数の媒体を組み合わせた フルオーダー型サービスを提供されています。
前職で「仕様が固定されたパッケージを無理に提案することへの違和感」を抱いた代表が、「型にとらわれない採用支援」を貫くため、会社名には“NO PACKAGE”=“本当に必要なものだけを届ける”という思いが込められています。

株式会社ノーパッケージ様の課題・ご要望
そのような強い想いや独自のスタイルを確立されたサービスが、ロゴや名刺デザインにおいてしっかり表現できていなことがとても勿体無く感じました。
愛着や想い入れのない既存ロゴ

当初使用されていたロゴや名刺は、デザインに思い入れがなく、安価に簡易的に作成されたものでした。そのため、「採用のパーソナルトレーナー」としてクライアントに寄り添う信頼感や、サービスのプロフェッショナルさが十分に表現されていませんでした。
「このロゴデザインには特に何の思い入れもない」とおっしゃっていた代表のその言葉に応える形で、ロゴデザインの再構築が始まりました。

キーワードは「伴走」。共に考え、共に育てる関係性をビジュアルに
もう一つ、大切にされていたのが「お客様の身近な存在でありたい」という想い。採用業務を全て代行するのではなく、クライアント自身が将来的に採用力を身につけられるよう、伴走しながら支援するスタンスがノーパッケージ様の本質です。
ヒアリングを重ねていく中で、その姿勢はまるで、パーソナルトレーナーのように個別に向き合い、共に成長する関係性。この考え方がブランドの軸となるよう、デザインの方向性を定めていきました。
ロゴデザインのご提案:言葉になった理念を、目に見える形へ

ノーパッケージ様のロゴ制作でまず大切にしたのは、社名に込められたメッセージと、サービスの本質が伝わること。採用という“無形の支援”だからこそ、姿勢や価値観を、視覚的にどう届けるかがポイントでした。中でも軸となったのが、「クライアントと二人三脚で取り組む伴走型支援」。パーソナルトレーナーのように寄り添いながら、採用力を育てていくスタンスです。

この考えをもとに、デザインでは次の3つのキーワードを意識しました:
- 本質:本当に必要なものだけを届ける姿勢
- 柔軟性:ニーズに応じて自在に形を変える対応力
- 革新性:既存の型にとらわれない新しい支援スタイル
これらのキーワードを軸に、3つの方向性でロゴをご提案しました。いずれも「クライアントと伴走しながら、必要なものを柔軟に届ける」というノーパッケージ様のスタンスを、視覚的に表現することを目指しています。
A案:Nパッケージ展開図
A案では、“N”の文字を展開図のように構成し、「柔軟に形を変えながらも支え合う」構造を表現。社名とのリンクが強く、シンプルでわかりやすい印象です。

B案:手書きのNo
B案は“NO”の文字を重ね、パッケージに対する否定を視覚化。ラフなフォントで親しみやすさも演出しました。

C案:クロス✖️N
C案は2つの“N”がクロスする構造で、二人三脚を視覚的に表現。傾きを加えることでスピード感とダイナミズムを込めた案です。

いずれの案にも「選べないくらい気に入った」と嬉しいお言葉をいただきましたが、最終的に選ばれたのはA案。社名の由来や込められた理念を、最もシンプルかつストレートに体現していたことが決め手となりました。ノーパッケージという言葉の本質を、余計な装飾を削ぎ落としたミニマルなデザインで視覚化したA案は、まさに“らしさ”を象徴するロゴとなりました。

名刺は、“忘れられない一枚”を目指して
名刺デザインに関しては、会合が多く名刺交換を頻繁にするのでなるべく多くの人の記憶に残りたい、ほかの採用会社との差別化を図りたい、というご要望を加味して、要する”普通のよく手にする名刺”ではないものにするため、紙質と印刷法にもこだわり抜きました。名刺は、無駄を削ぎ落としたシンプルな構成。あえて文字だけでデザインを完結させ、グレーのボード紙×黒の活版印刷という素材の組み合わせで、手に取ったときに伝わる存在感と上質さを表現しています。しっかりとした厚みと、活版特有の凹凸が、記憶に残る1枚に仕上げました。

ノーパッケージ様ロゴ・名刺デザインのまとめ
このプロジェクトでは、単に見た目を整えるのではなく、理念や想いを“形にする”プロセスをご一緒できたことに大きなやりがいを感じました。 ロゴや名刺は、ブランドの方向性を再定義するツールとしても機能し、今後の事業展開の軸となるデザインを提供できました。
ロゴデザインといえど、ただ何かカッコいいものを作るのではなく、理念や想い、考え方や今後の方向性など、様々なことを見直すきっかけにもなる役割も果たしているなと改めて実感させて頂きました!


